とりま、、今回は、タクシー配車アプリ「GO」の迎車専用モードと、今後登場予定の連続配車モードについて解説します。
自分自身は配車アプリを使う際に「鳴れば良い」というスタンスですが、東京や大阪で導入されている迎車専用モードが、地方圏でも使えるのか、そして自分の勤務先で使用可能かには興味がありませんでした。しかし、実際の運用を整理すると、タクシー業界における迎車モードの意味と注意点が見えてきます。
【迎車専用モードとは?】
迎車専用モードは地域や時間帯によって運用が異なります。
基本的には配車依頼と承諾率のギャップが大きい時間帯に設定され、乗務員が自分でモードを切り替えます。
- 例:午後5時~8時の需給ギャップが大きい地域
- 専用ログインアカウントが必要で、結果的にGOへのログインアカウントは2つ必要
迎車専用モードでログインすると、原則 1時間半は迎車専用モードのみで運行 となり、手挙げ客は拾えません。代わりにアプリ配車が優先的に回されます。
【迎車モードと空車の関係】
通常のタクシー運行は以下のサイクルで行われます:
- 空車で走行
- 配車依頼が入る → 迎車に切り替え
- 迎車場所に到着 → 実車に
- 実車後 → 空車に戻る
つまり「空車 → 迎車 → 実車 → 空車」が基本の営業サイクルです。
【偽装迎車とは?】
「偽装迎車」とは、運転手が空車走行中に迎車状態に切り替え、手挙げ客を拾わずに無線配車を狙う行為です。
- 目的:ロング客を狙うなど
- 問題点:客選びや配車忌避が発生する
- 主体:運転手本人
この行為は違法ではないが、グレーゾーンといえます。
【車庫待ちや仮の迎車との違い】
地域によっては「仮の迎車」という運行もあります:
- 配車を受けるまでの時間と距離で判断
- 配車はアプリから割り当てられるため、運転手による客選びはなし
- 国交省旅客課長も「迎車板を置いて迎車状態にすること自体は問題ない」と回答
迎車専用モードは流しでアプリ配車を待つ状態のため、車庫待ちの仮の迎車とは意味合いが少し異なります。
【まとめ】
今後は「連続配車モード」への移行が予定されており、迎車専用モードは終焉を迎える可能性
GOの迎車専用モードは、流し運行中にアプリ配車を優先する仕組み
偽装迎車は運転手本人が意図的に行う場合があり、グレーゾーン
仮の迎車は客選びが介在せず、合法的な運行