今回は「配車アプリの事前確定料金は実質ほぼ固定料金だった」を書こうと思います。
とりま、タクシーで事前確定料金を使ったことがある方ならご存じかと思いますが、乗車中にメーターが見えないように、料金表示部分にカバーがついている車両も多いです(笑)。
【事前確定料金の仕組みはほぼ固定料金】
配車アプリで導入されている事前確定運賃制度は、一見「ダイナミックプライシング」のように変動する料金に見えます。しかし実際には、利用者に提示されるのはあらかじめ確定した金額だけです。
【係数はあるけれど…】
国土交通省の制度上、係数は1.1倍〜1.3倍程度まで設定可能ですが、利用者が目にするのは「確定運賃〇〇円」という表示だけ。その内訳は一切わかりません。
【メーターは隠されることも】
事前確定料金で乗車すると、前述のようにメーター画面にカバーを付けたり、運転手がメーターを停止する対応もあります。これは、料金が事前に決まっているため、利用者が途中でメーターを確認して混乱しないようにするためです。ただし、すべての車両で必ず行われるわけではなく、事業者や地域によって差があります。
【事前確定料金は上限料金】
事前確定料金が設定されていても、実際のメーター料金が安い場合は、法律上、メーター料金が優先されます。距離が短かったり渋滞がなかった場合など、利用者保護の観点から適用される仕組みです。
【具体例でみる事前確定料金】
例えば、初乗り1,096メートルで500円、加算運賃は255メートルごとに100円の場合、5キロ乗車すると加算運賃は約1,600円、合計2,100円。ここに係数1.29をかけると理論上2,709円になりますが、アプリ上では2,600円や2,700円などに丸められることが一般的です。
【実感としてはほぼ変わらない】
利用者の実感として、事前確定料金とメーター運賃との差はほとんどなく、わずかに高い程度です。これはアプリ側が過度な価格差を避け、価格が大きく乖離しないよう調整しているからです。
【結論:実質ほぼ固定料金】
こうしてみると、表向きはダイナミックプライシングのように見えますが、実態は「係数を使った価格調整付きの事前固定料金」です。利用者にとっては、料金がほとんど変わらない仕組みで、ある意味ちょっと空虚な感じもありますネ(笑)。