ライドシェアと言っても、公共ライドシェアと日本型ライドシェアのドライバーの収入は全然違います。
一般の人には「どっちもスマホで人を運ぶだけでしょ?」と思われがちですが、給料体系を見れば現場のリアルが丸わかりです。今回は、その違いを現場感覚で見ようと思います。
【タクシーは歩合、バスは固定給、ライドシェアは…?】
- タクシー:歩合給中心(会社員寄り、能力給寄り)
- バス:基本給+残業+ボーナス+諸手当(公務員寄り、固定給重視)
ではライドシェアはどうかというと、公共版と日本型で違いがあります。
【公共ライドシェアは歩合給】
三浦市の「かなライド@みうら」などの公共ライドシェアは、業務委託契約で歩合給。
- 注文が入らない時間は報酬ゼロ(待ち時間はノーギャラ)
- タクシーの歩合制とほぼ同じ感覚
- 採算性が厳しいため、民間移行すると「時給」導入は難しい
【日本型ライドシェアは時給+歩合給】
一方、日本型ライドシェア(例:日交ライドシェア)のドライバーは雇用契約で時給+歩合給。
- 時給2,000円+歩合給(待機時間も給料発生)
- 1日出勤してノーギャラの心配なし
- タクシー会社との雇用契約が前提で、収入は安定
【自治体ライドシェアと日本型ライドシェアの法的違い】
- 公共ライドシェア(自治体版):道路運送法78条2項「自家用有償旅客運送」
- 日本型ライドシェア:道路運送法3号「自家用車活用事業」
つまり、公共ライドシェアは高齢化地域や交通空白地の移動手段確保が目的で、採算より公共性重視。
一方、日本型ライドシェアは民間事業なので、採算性が最重要。
【現場での意味】
- 公共ライドシェア:採算性よりサービス優先。夜間の交通空白地などで活躍。
- 日本型ライドシェア:雇用契約で安定した収入を保障。ただし、自治体支援なしだと採算が合わない地域もある。
【纏め】
公共ライドシェアと日本型ライドシェアは「運転して人を運ぶ」という点では同じですが、給与形態や契約形態で天と地ほど違います。
採算重視か公共性重視かで、ドライバーの働き方もガラッと変わるわけです。
三浦市の公共ライドシェアは、民間移行より今のままの公共ライドシェアで続ける方が現実的かも……自分だけ?草(@_@)