今回は「タクシーチケットの正体!使える人・使えない人・ワンメーターの悲劇(笑)」を書こうと思います。
とりま、乗客が乗車時に「タクシーチケット使えますか?」と聞かれると・・・・来たー!(笑)です。又、降車時にチケットでって言われても・・・・・そんなにで草です。
【タクシー券とタクシーチケットは別物です】
まず最初に混同されがちなのが、「タクシー券」と「タクシーチケット」。
タクシー券は、主に福祉目的で市町村や公的機関が発行するもので、例えば神奈川県や横浜市大病院、子ども医療センターなどの職員が使うケースがあります。
夜勤明けの午前0時過ぎ、市大前にはタクシーがずらりと並ぶ…という光景、見たことある方もいるのでは?(笑)
自分はその列に並んだことはありませんが、列を避けて反対車線から人を拾ったことがあります。やっぱり、自分好みの流しが一番。(笑)
【福浦はタクシー乗務員の“通過儀礼”?】
ちなみに横浜市立大学は福浦にもキャンパスがあるため、予想外の場所から「福浦までお願いします」と言われた経験を持つ乗務員はきっと多いはずです。
もちろんタクシー券利用なので、そこそこいい金額になります。ラッキーな夜の出来事ですネ。
私の場合、神奈川県庁の職員を小田原まで送ったことも数回ありました。
東名→小田厚ルートで、記憶が確かなら結構な美味しかった(笑)
…あれも当然タクシー券。いい時代でしたねぇ~。
【じゃあ“タクシーチケット”って何?】
話を本題に戻すと、タクシーチケットには大きく分けて2種類あります。
・タクシー会社が発行するもの
・クレジットカード会社が発行するもの
【タクシー会社発行のチケット】
これはその会社、あるいは提携している会社でしか使えません。
しかも、基本的に法人向け。個人ではなかなか発行してもらえません。
しかもしかも、発行にはなかなかヘビーな条件が付きます。
・予納金:30万円~50万円
・収入印紙:4,000円
これ、チケット1冊にしてはなかなかの出費…草。
中小企業にはちょっとハードルが高いかも?
【クレジットカード会社発行のチケット】
こちらも過去には「JCB」、「VISA」、「NICOS」などが扱っており、「楽天カードからも購入できる!」なんて情報も出回っていました。
…が、現在はほとんどが法人向けのようで、個人への発行は厳しめの様です。楽天カードは本カードとは別に「タクシーチケット会員」の申し込みが必要な様です。
ちなみに「アメックス」、「ダイナース」、「セゾン」、「オリコ」などは、タクシーチケットの取扱い自体がありません。
【タクシーチケットの使い方は?】
仕組みはどちらもほぼ共通です。
・タクシー会社やクレカ会社にチケット発行を申請
・審査に通れば発行される
・乗車時にチケットを渡して支払い完了
・後日、契約者(法人)に料金の請求が届く
これだけ見るとシンプルですが、使う側も受け取る側(乗務員)も、ちょっとしたドラマが起きがちです。
【「当日限り有効」は“日付マジック”あり】
一部のチケットには「〇月〇日限り有効」と書かれています。
じゃあ、午前1時に使ったらアウト?
・・・・・・実はセーフです。
タクシー業界では、深夜0時を過ぎても朝6時までは「前日扱い」。
なので、例えば1月1日限り有効のチケットでも、1月2日午前1時の乗車で使えるんです。
これ、乗務員の「あるあるネタ」で草。
【「来たー!」案件とチケットあるある】
乗務員なら一度は経験あるのが、乗車時に「チケット使えますか?」と聞かれる瞬間。
心の中で「来たー!」と叫びつつ、期待を込めてメーターを見たら……
ワンメーター。(笑)
逆に「マジで来たー!(笑)」ってレベルの高額チケットも、年に数回はあるんです。
ほんの一握りの「伝説案件」ですが、そういうのがあるからタクシーはやめられない?
【製薬会社のバラまき時代が懐かしい】
昔は製薬会社が医者向けにチケットをバラまいていた時代もありました。
ちょっと極端ですが、横浜でものタクシー内で「このお客さん、また〇〇製薬の先生じゃん」といった会話が飛び交うことも有りました。
でも、何年も前からは不景気&規制の影響でその「バラまき合戦」もすっかり終了。
景気の良かったあの頃が懐かしいですネ~。
【今、タクシーチケットってどうなってる?】
正直なところ、最近はあまり見かけません。
とはいえ、タクシーチケットが出る運行=ほぼ確実に高単価という法則は、今も昔も変わらないかもしれません。
【纏めると・・・・チケットは運命を分ける「紙一枚」】
今やキャッシュレス全盛の時代にあって、チケットは“昭和な存在”に見えるかもしれません。
でも、乗務員にとってはまだまだ魅力的な「紙一枚」。
・見ればテンションが上がり
・使われればちょっとしたドラマが生まれ
・高額なら忘れられない「自分の伝説」になる
そんなタクシーチケット、あなたが次に使うのはいつですか?
そしてそれは……ワンメーターですか?(笑)