今回は「タクシーの事前確定運賃はなぜメーターより高くならないのか?」を書こうと思います。
タクシーの配車アプリによる「事前確定運賃」のサービスは2019年10月28日から開始されたので、もうかれこれ6年前から始められています。‥‥既に6年ですか~
この事前確定料金の目的は、利用者がタクシー乗車前に運賃を知ることができて、料金に関する不安や不満を解消することです。利用者にとっては料金の支払いを安心して行えるというメリットがあります。当初は、タクシー会社や乗務員にとっても新たな顧客獲得や、メーターを気にせず稼働できる効率化につながる可能性が有るとされていましたが、乗務員から見ると「メーターを気にせず稼働できる効率化につながる」・・・・いやいや、それ程「事前確定料金」の配車はないから(苦笑)
【事前確定料金を計算方法は】
まず乗車地点から目的地までの推奨走行ルートの推計距離に、「地域ごとの統一係数=時間・曜日・渋滞など考慮した数値」=統一係数を乗じて算出される「距離制運賃の考え方」を基本としています。この事前確定料金の統一係数は、地方運輸局が決定しますが、都市部では幅は有りますが概1.2前後の様です。
ここで気になるのが「目的地までの推奨走行ルート」で、推奨r-トはアプリにより異なり、目的地までのルートも複数有るので、自分はGOしか分からいですが他のアプリでは推奨ルートが異なる事も有る様な気がします。・・・・分かんないけど(苦笑)
ま~、のっけから不安要素一杯です。(苦笑)
【配車アプリで見てちょっとビックリ】
距離料金が1,800円で乗車料金が距離時間併用で400円だと運賃は合計2,200円になり、事前確定料金だと1,800円×係数1.2=2,200円+迎車料500円=2,700円に計算上はなります。
なので運賃は、少し高めに設定されているイメージがありますよネ。でも、実際に迎車料金まで含めると、その安全マージンの存在感、ほとんど感じられなくなるり、ほゞほゞ経験上メーター金額と同じになります。
要は、見た目上、理論値に少し上乗せされているだけで、係数が「安全マージン」や「渋滞・信号待ちのリスク補正」の役割を果たしている感じはほとんどありません。
【事前確定運賃の係数は、実務上は“見えない安心料”に過ぎない、という皮肉な現実(苦笑)。】
利用者からすると、「乗る前に料金がわかる安心感」は確かにあります。でも、実際に迎車料金まで含めた額を見ると、「結局、距離運賃+迎車料金だけでほゞほゞメーター通りに収束しているじゃネ」とツッコミたくなるわけです。
言い換えれば、係数の存在は 制度上は必要だけど、金額上の存在感は薄い というわけです(笑)。
【纏めると】
・距離運賃×係数=事前確定運賃の理論上の意味は「渋滞や時間加算への余裕」
・迎車料金込みで考えると、利用者が支払う実額 ≒ 2,700円
・結局、係数の実質的効果はほとんどなし
要あ、利用者には「安心料」として見えるが、裏側は業界都合の計算上の装置に過ぎない?(苦笑)(*´ω`)