とりま、かつて街の風景の一部だったタクシー専用車「コンフォート」。誰もが一度は乗ったことがある昭和の名車ですが、ある日を境に新車として街で見かけなくなりました。
理由は表向きには語られませんが、背景には現代的な安全規制、燃費基準、ユーザーの高齢化、そして……メーカーのトヨタの判断が絡んでいます。
【なぜコンフォートは生産終了になったのか?】
街中を走るタクシーの代名詞といえば「クラウンコンフォート」。角ばった車体、後輪駆動(FR)、トランクリッドなど、タクシー専用設計の名残が魅力でした。
しかし2017年秋、ついに生産終了。理由としては、安全基準の強化や燃費・利便性の変化、業界の高齢化などがあります。
現場ではこんな声も…「トヨタがジャパンタクシーを売りたいから、コンフォートをやめたんじゃネ?」
まあ、正直これも一理ありますw
【ジャパンタクシー登場と2018年の事故】
2017年に登場したジャパンタクシー(通称「オコ」)。LPGハイブリッドでユニバーサルデザインを全面採用し、従来のコンフォートとは真逆のコンセプトです。
しかし2018年、歩行者を巻き込む重大事故が発生。原因は、歩行者の脚部保護構造が不十分だった可能性と指摘されました。
欧州では歩行者保護基準が厳しく、日本でも今後は商用車でも評価対象になることが求められるようになりました。
【フィルター追加で評価基準を改善】
事故を受け、国交省やメーカーは車両評価に「歩行者保護性能」を加え、タクシーの安全性能として明示的にチェックするように変更。
ある意味、「命が失われないと改善されない」のがこの国の現実です。
【なぜジャパンタクシーが残り、コンフォートが消えたのか】
真面目に言えば、環境対応、燃費、UD(ユニバーサルデザイン)、生産コストや部品共通化など、すべての指標でジャパンタクシーが優位。
しかし、現場の乗務員はこう考えます。ビジネス的にはまさにその通り。「選択肢を無くすことで、選ばせる」=自動車業界の常套手段です。
【現場の本音】
ジャパンタクシーは決して悪い車ではありません。車いす対応、燃費向上、乗り心地の改善など、乗客にとってもメリットがあります。
しかしFRを好んだベテラン乗務員にとっては、「ジャパンタクシーは自分の意思で選んだ車じゃない」という感覚が根強く残っているようです。
自分も会社に初めてジャパンタクシーが導入された際、乗務打診されましたが・・・・速攻でお断りしましたw
ですが、現在の街中はジャパンタクシーであふれいます。・・・・コンフォートは少数派になってしまいました、www