なぜタクシーの先頭は「はな番」、深夜は「青タン」と呼ぶか?

タクシーの話題

今回は「なぜタクシーの先頭は「はな番」、深夜は「青タン」と呼ぶか?」を書こうと思います。

とりま、タクシー業界には、ちょっと不思議な隠語が数多く存在します。

「先頭は“はな番”」、「深夜は“青タン”」、自分は初めて知りましたが「赤タン」、「白タン」など初めて聞くと何のことだワケワカメかもしれません。(笑)

実はこれらの言葉には、それぞれ歴史や語源があるそうで、今回はタクシー用語の由来を、昔と今を交えて考えようと思います。


【はな番=タクシー乗り場の先頭車】
タクシー乗り場の一番前に並んでいる車を「はな番」と呼びます。

「はな」とは 鼻=先端 のことで、江戸時代から「鼻に立つ=先頭に立つ」という表現があるそうで、そこから列の一番前を「はな」と呼ぶようになりました。

つまり「はな番」とは、列の鼻先にいる番目の車=先頭の車 を意味するのです。
今でも乗務員同士の会話で「次は1時間待ってやっとはな番になった」と自然に使われています。


【白タン=昼間の通常時間】

今は青タンまでは乗車中はスーパサインには無いも表示されませんが。かつてのタクシーメーターは1970年代〜1980年代くらいまでは、運賃状態を「色ランプ」で表示していたそうです。

かつてタクシー業界では、昼間の通常運賃時間帯を 「白タン」 と呼ぶ習慣があったそうで、物理的に昼間の白色ランプがあったかどうかは、現時点で公式な資料は確認できませんが、しかし業界内では昼間の通常運賃時間帯を指す言葉として、「白タン」という呼び方が定着していたそうです。なので、青タン前は空車でも実車でも昼間=白タンだった様です。

しかし現在のデジタルメーターでは、昼間は何も表示されないのが一般的で、そのため「白タン」という言葉はほとんど使われなくなり、ほぼ死語 となっています。


【青タン=深夜割増し時間】

「青タン」とは、22時から翌朝5時までの 深夜割増し時間帯 のことで、語源は昔のタクシーメーターは深夜になると 青い短冊ランプ が点灯して割増しを示していたため、この時間を「青タン」と呼ぶようになったそうです。

昔は、現代のスーパーサインや液晶ディスプレイとは異なり、物理的な色ランプで運賃区分を示す方式だったそうで、  このランプが割増時間になると青色ランプになるので「青タン」という言葉の由来になったそうです。

現在のデジタルメーターでは昔のような色ランプはありませんが、深夜割増し時間帯を示す青表示は残っていて、“青タン”という言葉も現役で使われています。「今日は青タンから忙しくなった」など、ドライバー同士では日常的な会話です。

自分はデジタルのスーパーサインしか知りませんが、デジタルのスーパーサインが出る前は、物理ランプ時代で、それは車が 空車で待機中 の場合はランプは 白色で、そ白タン」と呼ばれるのは、この昼間の通常運賃時間帯の空車状態を指している様ですが、昼間に 客を乗せて走行中 も、割増なしの場合はランプが 白 のままだったそうで、つまり昼間の通常運賃時間帯なら、空車でも実車でも ランプは白だったので、このため、昼間=白タンという呼び方が定着した説も有るそうです。

【赤タン=朝方や稼ぎにくい時間】

「赤タン」は地域や会社によって意味が異なりるそうで、早朝、深夜割増しが終わった直後の時間帯を指す場合、要は稼ぎにくい「赤字タイム」を指す場合に赤タとい言葉を使っていた地域が有ったそうです。

いずれも昔のランプ表示や運賃区分の慣習に由来すると考えられます。、現在のスパーサインに赤いランプはなくなりましたが、隠語として使い続けられている地域も有るそうです。

【今と昔の違い】

  • :白・青・赤のランプ表示があり、それぞれ「白タン」、「青タン」、「赤タン」と呼ばれていた。
  • :デジタル化でランプ表示はなくなり、昼間(白タン)は死語に。
    • 深夜(青タン)、朝方(赤タン)は地方によっては残っている隠語に

【纏めると】

はな番 ・・・時代の言葉「鼻=先端」から。タクシー乗り場の先頭車を指す。

  • 白タン ・・・通常時間帯。昔は白ランプ表示があった様だが、今はほぼ死語。
  • 青タン・・・増し時間。青ランプ表示が語源で、今も現役。
  • 赤タン … 赤ランプや赤字に由来。早朝や稼ぎにくい時間を指す地方によりる隠語 

【余談】

今もククシー有無員は客を乗せて料金計算をスタートする時を「メーターを倒す」と言いますが、  昔のタクシーメーターは、料金計算を 手動でスタートするレバーやスイッチ が付いていました。なので、レバーを操作する動作を「倒す」と表現したことが始まりで、 レバーを倒す → メーターが作動 → 料金計算開始する事から「メーターを倒す」と言う表現が今も続いています。(*^-^*)

白タン、赤タンはネットをパトロールしていて見つけたので真偽のほどは自分でも自信が持てなくて(苦笑)(*´ω`)